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2012年10月 5日 (金)

約束

コンプレックスのかたまりが服を着て歩いている。


これは私が自分の子ども時代を振り返って思う、自分のイメージです。
泣き虫で、引っ込み思案で、人見知りで
幼稚園でも学校に行き始めてからも
運動も勉強も休み時間でさえ
どれもパッとせずみんなについていけない。

今思えば、誰もそんな風に思っていなくて
自分の思い込みだった部分もあったのかもしれないけど
私は本当に自信のない子どもでした。

それが今、こうして人の前に出ていく仕事を選んでいるのは
とても信じられないことだけれど
成長過程の中で恵まれた出会いがあり
助言を受け、背中を押してもらい
思い込みを一枚一枚はがす作業をしているうちにここに辿り着いた。

それは
「チャレンジし続けなさい」
そう言われているようにも思うのです。


大好きだった福田和禾子先生が亡くなって、今日で4年。
チャレンジさせてくださった先生のこと。
少し、書こうと思います。


あれは私が『おかあさんといしょ』のお姉さんになったばかりの頃。
福田先生の一言に
私は思い込みの一枚をはがすきっかけをいただいたのでした。

「いい声をしていますね。」

・・・えっ・・・!!!

当時の私には、ただただ驚きでしかない一言。

福田先生は、「北風小僧の寒太郎」や「おまつりすんだはらっぱに」
「小さなおふね」や「バナナのおやこ」をはじめもう書ききれないけれど
本当に素敵な心に残る楽しい歌をたくさんたくさん作曲された先生。
大好きで、手の届かないと思っていた
その先生に声をかけていただいただけで嬉しかった。

けれど、まさか・・・。

いつも、会うたび会うたび声をかけてくださった先生。
いつしかその言葉は
「きよこさん、歌ってみましょうよ」
になっていたのでした。


「歌を・・・始めたんです」

ある日、私がそう報告した時の先生の笑顔はいつでも思い出すことが出来ます。
先生はものすごく嬉しそうに、そして
いつものように優しく微笑んで
こう、おっしゃいました。

「まぁ、良かったです!
 歌は一生続けられます。声帯は一生鍛えることが出来ますから。
 だから、きよこさん、一生続けてくださいね。」
と。

音楽への愛情と想いの詰まった、あったかいお言葉。

「はい」と答えた私に
「自分のペースでね」
と、にっこりと笑った先生のお顔と
歌うような話し声が懐かしく思い出されます。


今では、空からいつも先生が見て聴いている!
と思うと、いつだって気が引き締まって
「先生!」と話しかけたくなる。
少し迷いが出た時にも、先生の言葉を思い出すと力が湧いてきます。

きっと、先生にお世話になった誰もが
それぞれに、そういう気持ちでいるのだと思います。


音楽を通じて、自信と希望を与え続けてくださった先生。
たくさんの感謝の気持ちを込めて。

改めて、ご冥福をお祈り致します。


福田和禾子先生オフィシャルウェブサイト
http://www.fukudawakako.com/

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